硫黄島の上の重なり~隊長との会話
2009年 08月 29日
皆既日食の前に、キアヌ隊長と話していたのだ。
何かの話のおり、私はキアヌ隊長におたずねしてみた。
硫黄島になぜ一般人が立ち入りできないのか?元住民でさえも、お墓参りすらできない。どのような防衛上の理由があるのか?さては旧日本軍の生物兵器でも隠されてる?それとも米軍持ち込みの核でも隠されてる?
生物兵器?そんなもんあったら硫黄島の戦闘はもうすこし効率的にできてたよ。
核?原潜はいりまくってんのに、いまさらなんで硫黄島なんかに置く必要があるんだ?
キアヌ隊長、深いため息一つついてから、答えてくださった。
硫黄島の戦闘はな、本当に地獄だったんだよ。
どういうことかわかるか?
いまだに、あそこでは本土防衛のための決戦がつづいてるんだよ。
毎日、だ。
立ち入り禁止の理由?簡単だよ。そして明解だよ。決して公にはされないけどな。
明らかな霊障があるからだ。硫黄島で戦ってる旧軍の兵士がリアルに見えるからだよ。
霊感があるなしの問題じゃない。それだけの戦いだったんだ。洒落にならないレベルのな。
あそこは、いまだに天皇が慰霊するんだ。その意味がわかるか?
天皇の慰霊によってしか鎮められないんだよ。それだけの・・・・。
わかるか?ほとんど食い物も水もないなかで、灼熱の硫黄島で、ガリガリの日本兵が、気力だけで正確に夜襲しかけてくるんだぞ。米兵にとっては悪夢だろうな。相手は人間かどうかもわからない。
日本兵たちを動かしていた思いはなんだ。
日本兵たちは、栗林中将から、勝手に死ぬなと命令されてたんだ。死ぬことすら許されない。死ぬなら米兵を10以上殺してから死ねとな。
その理由はなんだ。本土防衛のためだ。愛する家族のためだ。日本国のためだ。天皇のためだよ。
だから、天皇でしか鎮められない。あそこだけはな。
国を守るために修羅となって戦い、今も戦い続けている方々がおられる。
そのうえにかかった、雲がかくすことさえできなかった皆既日食に、私は
『我々を忘れるな』
との、国を守る無言の言葉をみる。
by amamiko77
| 2009-08-29 02:21